

他人に興味がない人は、優しい人と思わせる他人への関わり方をする特徴があります。
他人に興味がない、関心がない人はいつも人と一定の距離を保ち、それ以上相手に踏み込もうとはしません。
人によってはいちいち干渉してこないその距離感が程よく感じ、口うるさく言われないことを優しさと捉える方もいるでしょう。
それは優しさと言えるのでしょうか?
“愛の反対は憎しみではない。無関心だ。”
とマザー・テレサは言いました。
優しさではなく、ただただお互いに無関心なだけなのかもしれません。
この記事では他人に興味がない人の特徴や優しいと思われているその言動や行動をあらためて探っていきます。
人と関わりたいけど苦手意識がある、人とうまく馴染めないといった悩みを抱えている方に、興味がないことを良しとするのではなく、その悩みの解決のヒントになれば幸いです。
では他人に興味がない人にはどんな特徴があるでしょうか?
他人に興味がない人は人を叱ることや、注意することはあまりしません。
業務的なことで叱ったり、注意をすることはあるでしょう。
しかし基本的には人に対して関心が無いので、表面的な関わりになります。
人を叱るという行為は相手の悪いところを指摘して、正そうとする行為ですが、叱ることで相手を嫌な気持ちにさせてしまうだろうな、叱った後気まずくなるし、そのあとのケアをどうしようなど考えがでて、煩わしさを感じてしまいます。
そういった煩わしさを避けるためにあえて事を荒立てることはしません。
そもそも人に対しての関心が薄いので、人の行為自体あまり気にしていないという特徴もあります。
他人に興味がない人は温厚な人、優しい人という印象を与えます。
大体の人は他人に対して良く思われたいという思いがあるので優しく接します。
人とは深く関わらないという点でそうした表面的な対応をします。
先にも書いたように、人を叱らない、注意をしないので人当たりもソフトに感じさせるのでしょう。
人との関係が悪くなった場合に関係を取り戻すことが苦手なので、関係を壊さないように人に優しく関わろうという感情が出てきます。
そのため自分とは継続的な関わりが薄い全くの他人より、職場や知り合いなどある程度、継続的な関係が続くような人に対しては、より優しく接しようとする特徴があります。
優しいと思われる反面、冷たい印象も人に与えます。
他人に興味がないので、例えば何か話しかけられても素っ気ない返事だったり、話題に対してノリが悪い、反応も薄いことがドライな対応と捉えられて冷たい印象を与えてしまいます。
冷たい対応をとろうとしていなくても、単純に興味が湧かないので、感情も湧いてきません。
何か感じたことを話そうと思っても、何も感じないので反応が出ないとも言えます。
良い人と思われたいというのは誰でもある気持ちだと思いますが、他人に興味がない人がどうして人からいい人と思われたいのでしょうか?
他人に興味がないとはいえ、人との付き合いは生活していくうえで不可欠です。
そうした中で最低限、人と付き合っていくためには良い人でいる方が都合が良いという気持ちが働きます。
そのため表面的にはいい顔をして、その場を取り繕います。
根本的には相手に興味を持っていないので、いい顔をしていても話を聞いていなかったり、何を話したか覚えていないということも多々あります。
他人に興味がない人は共働で行う作業が得意ではありません。
チームで何かをやり遂げようとしたとき、本人としては淡々とこなしているつもりでも、無意識に人と距離をとろうとするので周りと協調性がとれず、一人浮いてしまうような行動をとってしまいます。
また周りの動きが読めない、他の人がどう動いているのかが見えていないので、自分がどう動いて良いか分からず、戸惑ってしまうこともあります。
そのためより一人での作業を好むといった傾向があります。
物事に関心がない態度は、他人事だと捉えられがちです。
例えば、職場で人に仕事を振ったとしましょう。
関心がある人は頼んだことがどうなっているか気になります。相手に進捗を聞いたり、相談にのったりと関わろうとします。
他人に関心がない人は、途中経過を積極的に確認したりすることをしません。報告も相手からの返事を待つような感じです。
そういう態度が丸投げしているような印象を与えて、無責任だと思われてしまうところがあります。
本人としてはそのつもりではないかもしれませんが、他人に興味がない人は自分に没頭しやすいので、結果的に相手を放置してしまい、無責任な対応と捉えられてしまいます。
他人には興味を持ちませんが、自分に対しては人一倍興味をもっています。
自分に意識がいくために、他人に関心が持てなくなってしまうと言っても良いでしょう。
自分が好きなこと、やりたいことに没頭し、それを優先的に考えます。
そのため周りが見えなくなってしまいます。
自分に対しての意識が高いので、例えば人と話しているときでも他事(自分事)を考えたりしていて、相手の話を聞けていない、ということもあります。
それが気のない返事になったり、興味がなさそうな態度に写ります。
また、自分への意識が高いといったことから、周りから自分への評価も気にします。
それが煩わしく感じたり、自分をつくるのが面倒になり、一人を好むといった特徴があります。
他人に興味がない人は基本的に、自分に集中したいという思いがあります。
人から何かと言われたり、干渉されることを嫌います。
仮に相手から興味をもって深く関われると強いストレスを感じてしまいます。
そのため余計に人との関わりに苦手意識を持ってしまいます。
自分が干渉されたくない思いがあるので、人にも深く干渉しません。
人との関わりを煩わしく思うのも理由のひとつとしてあります。
他人に時間を使うことよりも自分の時間を大切にしたいという思いが根本にあります。
人とは表面的な関わりですませようと考えるし、他人に対して深く追及しようと思わないのです。
ひとを叱らない、注意しないと言った特徴があるのは、それを伝えることで嫌われないか、モメないだろうかという不安と面倒くさいという気持ちがあります。
人と関わることでそうしたストレスを感じたり、動揺させられるのが嫌なので、基本的には何事もなく日々を過ごしたいと考えます。
小さな事には目をつぶり、極力波風を立てないよう平穏にすませようという特徴があります。
事なかれ主義と言えます。
人の気持ちを汲み取れない人は、周りの状況を把握したり、自分が相手にどのような影響を与えているのか考えることが苦手です。
人の気持ちを汲み取ることが苦手だと、相手とどのように関わって良いか分からないですよね。
人は、分からないこと、自信が無いことを避ける傾向があります。
また、頑張って相手と関わってみても、人の気持ちを汲み取ることが苦手な人は、無意識に相手を怒らせてしまったり、嫌な思いをさせてしまったりしがちです。
そのような経験を重ねていってしまうと、相手に罪悪感を感じてしまったり、自分に自信が無くなっていってしまいます。
同じ過ちを犯さないために、自分から人と距離を取っているのです。
そのため、他人に興味がないと思われてしまうのですね。
ここまで、他人に興味がない人の特徴を紹介してきました。
他人に興味がない人は冷たい人と思われることもありますが、優しい人と思われることもあります。
それは、どのような理由からなのでしょうか?
他人に興味がない人の特徴の中に、人から優しいと思わせるものがいくつかあります。
人に干渉しない人は、他人から「優しい」と思われがちです。
叱ってこない、何でも肯定してくれる、考えを押し付けてこない、このような人ですね。
また、他人の失敗を自分で対処してしまう人もいます。
他人の失敗を指摘して波風を立てるより、自分ひとりで対処してしまった方が気が楽と考えるからですね。
このような人は、表面上は優しい人と思われるでしょう。
面倒ごとを起こしたくない、事なかれ主義から人に干渉しない関わり方をしています。
自分の事を否定してこず、失敗もカバーしてくれるため、優しい人という評価がされるのです。
誰からも良く思われたいという人も、優しい人と思われがちです。
他人の機嫌を伺うような振る舞いをしたり、他人が喜ぶようなことを口にしたりする人ですね。
その根底には、「相手のため」というよりも、「好かれるため」「嫌われないようにするため」という、自分本位の考えがあります。
人から阻害された経験があるなど、過去のトラウマから無意識に八方美人な関わりをしてしまう人もいますね。
常に自分を立ててくれる人には、優しい人という印象を抱くのではないでしょうか。
ここまで、他人に興味がない人の特徴と、なぜ他人に興味がない人は優しい人と評価されるのか解説してきました。
総じて言えることは、他人のことを考えているように見える行動の裏には、
「面倒を起こしたくない」
「嫌われたくない」
「自分を優先したい」
「干渉されたくない」
といった自分本位な考えがあります。
果たして、そのような人は本当の意味で「優しい人」と言えるでしょうか?
本当の優しさとは、相手のためを思ったら、たとえ嫌われるとしても踏み込んだ関わりをするということです。
例えば、自分の子どもが他の子をいじめてしまっていたとしたらどうでしょうか?
子どもに嫌われたくないからといって、注意せずそのままにはしないのではないでしょうか?
親ならば、たとえ子どもに嫌われようとも、その子のことを思って叱るはずです。
親子以外の人間関係も同じです。
相手が過ちを犯している、犯しそうなら、その場で指摘して改善させるべきです。
相手を無責任に肯定するのではなく、過ちを正すことが本当の優しさです。
他人に興味がない人は、相手と深い関係になれず、表面的な関係になってしまいます。
他人に興味がない人にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
他人に興味がない人は、人間関係を作ることが苦手であったり、避けたりしがちです。
今の世の中は、他人と関わり協力しあい生きていくように出来ています。
世の中がここまで発展したのは、人と人とが協力しながら色々なものを開発・生産しているからですね。
仕事は人と関わる必要があるものがほとんどです。
一人仕事でも、最終的にはどこかで誰かと関わるタイミングはあるはずです。
今の世の中は生きていくのにお金が必要ですが、お金は誰かから価値を評価されて自分の手元に入ります。
他人に興味がなく、人間関係を作ることが苦手だと、他人から評価され辛いので、世の中を生き辛くなっていまいます。
他人に興味がなく、人間関係の構築を疎かにしてしまいがちです。
頼れる人間関係が無いと、いざという本当に困ったときに誰も助けてくれません。
また、何かに挑戦したい、頑張りたいという時に、サポートしてくれる人も現れません。
そのような人は、失敗しやすく、成功し辛い人生になりがちです。
恋愛とは、相手に興味を持つところから始まり、深い仲になっていくものです。
他人に興味を持てないと、恋愛が始まりません。
また、もし興味を持てたとしても、相手と深い人間関係を築く経験が不足しているので、うまく恋愛が出来ません。
相手からリードしてもらわないと、その関係が成就することはないでしょう。
「他人に興味がない」と言われる人のなかで、「本当は人と深い仲になりたいのに出来ない」という人は、人とどのように関わればよいのかが分からず、自信が無いからではないでしょうか?
人との関わり方、コミュニケーションの仕方に自信がつけば、人と関わりたいと思うようになりますよ。
しかし、人との関わり方、コミュニケーションの仕方はどのように学べばよいのでしょうか?
本や動画を観て自分で学習していくのも手でしょう。
しかし、自分で学習していく場合、第三者からのフィードバックをもらえません。
また、練習相手がいないので、いきなり本番で実践していくしかないでしょう。
その場合、うまくいかなかった場合に、相手との関係がこじれてしまったり、失敗した自分に自信が無くなってしまいます。
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