
クラッシャー上司への対策|特徴・種類と自分を守る接し方

「上司の言い方がきつい…、会社が憂うつ…」
「ミスを必要以上に責められ…もう自信がない」
「これ位簡単だろって、仕事を無茶振りされる」
このような悩みを抱えていませんか?
部下に高い成果を求め、強い言葉や態度で追い詰めてくる上司を「クラッシャー上司」と言います。
クラッシャー上司との付き合い方が分からず、気を病んでしまう方は沢山います。
クラッシャー上司との接し方で大切なのは、その上司を言い負かしたり、変わってもらおうとしたりすることではありません。
相手の言葉を必要以上に抱え込まず、自分を守りながら、必要なことを冷静に伝えていくということが大切です。
コミュニケーションの取り方を少し変えることで、上司との関係が改善するケースもあります。
一方で、人格否定や継続的な暴言など、コミュニケーションだけで解決しようとしてはいけないケースもあります。
話し方教室シャンティでは、職場の人間関係や「上司とうまく話せない」「上司の前だと萎縮してしまう」といったコミュニケーションの悩みについてもサポートしています。
この記事では、クラッシャー上司の特徴や心理についてと、「実際に何と言えばいいのか?」という具体的な返し方などコミュニケーションの取り方など実践的な方法を、講師の視点から解説します。
目次
クラッシャー上司とは?

クラッシャー上司とは、仕事上では成果を上げながらも、部下に過度な要求や厳しい指導を続け、結果として部下を精神的に追い詰めてしまう上司のことを言います。
「クラッシャー上司」という言葉は、精神科医の牛島定信氏と、産業医として多くの職場問題に携わってきた松崎一葉氏によって名付けられたとされています
松崎氏はクラッシャー上司について、「自分は正しいことをしている」という強い確信を持つ一方、追い詰められている部下の気持ちへの共感性が乏しいことを特徴として挙げています。
つまり、単純に「性格の悪い上司」とは少し違います。クラッシャー上司本人としては、
「部下を成長させたい」
「これくらいできて当然だ」
「仕事なのだから厳しくするのは当たり前だ」
と思っての行動だという人が多くいます。
そのため本人に悪意や自覚がなく、周囲からも問題が見えにくいところが、クラッシャー上司の厄介なところです。
クラッシャー上司とパワハラ上司の違い
「クラッシャー上司って、パワハラ上司と同じでは?」と思う人もいると思います。両者は重なる部分がありますが、まったく同じ意味ではありません。
厚生労働省では職場のパワーハラスメントを、
- 優越的な関係を背景とした言動
- 業務上必要かつ相当な範囲を超えている
- 労働者の就業環境が害される
という3つの要素をすべて満たすものとしています。
一方、「クラッシャー上司」は法律上の分類ではありません。仕事の成果を求めるあまり部下を追い詰めてしまう上司を表す言葉です。
したがって、クラッシャー上司の言動が、状況によってはパワハラに該当する場合もあると考えると分かりやすいでしょう。
「上司の言っていることは正論だから、自分がしっかりすればいいんだ」と考えて精神的に気を病んでしまう人が沢山います。
精神的・肉体的に不調を感じたり、業務上必要な範囲を超えた暴言や人格否定などが続いていると感じた場合は、第三者への相談も検討してください。
あなたの上司は大丈夫?クラッシャー上司の特徴
クラッシャー上司には、次のような特徴が見られることがあります。
- 自分と同じ仕事レベルを部下にも要求する
- 小さなミスでも必要以上に追及する
- 自分の考えや仕事のやり方が正しいと思っている
- 部下を褒めることが少ない
- 人前でも強い口調で叱責する
- 仕事の細かい部分まで口を出す
- 部下が反論すると機嫌が悪くなる
- 「部下のため」と言って厳しい指導を続ける
- 部下の気持ちより成果を優先する
- 部下の休職や退職が続いている
もちろん、いくつか当てはまったからといって、その人をクラッシャー上司と断定するものではありません。
また、仕事上必要な注意や指導までクラッシャー上司扱いしてしまうのも適切ではありません。
重要なのは「その指導によって、部下が必要以上に精神的に追い詰められていないか」という視点です。
クラッシャー上司にはどんな種類がある?5つのタイプ
クラッシャー上司といっても、様々なタイプがあります。大声で怒鳴る人もいれば、冷静な口調のまま正論で追い詰める人もいます。話し方教室シャンティでも、多くのタイプのクラッシャー上司のご相談を受けてきました。
部下を追い詰める言動の傾向から、主に次の5つに分けて対策を立てていきましょう。
(※医学的な診断や正式な分類ではなく、職場での対応を考えやすくするための分類分けです)
①詰め立て・完璧主義タイプ
ミスや仕事の不足を細かく指摘し、追い詰めてくるタイプです。
「なんでできないの?」
「前にも言ったよね?」
「普通はこれくらい分かるでしょ?」
自分自身が仕事のできる人の場合、「自分にできるのだから、部下にもできるはず」という基準で考えてしまうことがあります。
部下からすると、少しのミスも許されないように感じてしまい、上司の前で必要以上に緊張するようになることもあります。
細かなことまで注意してくる人については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
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②感情爆発・威圧タイプ
大声を出す、強い口調で責める、威圧的な態度を取るなど、相手を萎縮させるタイプです。例えば、
「何回言わせるんだ!」
「そんなことも分からないのか!」
と強い口調で言われると、本来伝えなければならない報告まで怖くて言えなくなってしまいます。
すると、
報告できない
↓
ミスが増える
↓
さらに怒られる
↓
ますます上司が怖くなる
という悪循環が起こることがあります。
強い口調への対処については、
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③無茶振り・高要求タイプ
「今日中に全部やっておいて」
「これくらいできるよね?」
など、現実的ではない仕事量や納期を要求してくるタイプです。
本人にとっては簡単な仕事でも、経験の浅い部下には時間がかかることがあります。
ところがクラッシャー上司は、「自分だったらできる」という基準で考えてしまい、
部下ができない=努力が足りないと判断してしまうことがあります。
こうしたタイプには、単純に「無理です」と断るのではなく、後ほど紹介する「優先順位を質問する」という方法が有効です。
④マイクロマネジメント・過干渉タイプ
仕事の細かな部分まで管理しようとするタイプです。
例えば、
「今どこまで終わった?」
「なんでこの方法でやったの?」
「メールを送る前に全部見せて」
など、仕事の進め方まで細かく確認します。
適度な進捗確認は必要ですが、過剰になると部下は、「自分で判断したら怒られる」と思うようになります。
その結果、自分で考えて動けなくなってしまうこともあります。
⑤自己保身・責任転嫁タイプ
仕事がうまくいっているときには自分の成果として扱い、問題が起こると部下に責任を向けるタイプです。
例えば、
「私はそんな指示をしていない」
「君の判断でやったんだろう?」
と後から言われることがあります。
こういった上司には、口頭のやり取りだけに頼らず、指示や決定事項を記録に残しておくことも大切です。
なぜクラッシャー上司は部下を追い詰めるのか?
では、なぜクラッシャー上司は必要以上に部下を追い詰めてしまうのでしょうか。
自分が仕事をできるため、部下にも同じレベルを求める
クラッシャー上司の中には、自分自身が非常に優秀な人もいます。
問題は「自分ができたことは、相手にもできる」と考えてしまうことです。
自分が新人時代に3日で覚えた仕事なら、「3日で覚えて当然」と思ってしまいます。
しかし、人によって経験も得意不得意も違います。
自分の基準をそのまま部下に当てはめると、無理な要求につながります。
自分のやり方が正しいと思っている
これまで自分の方法で成果を出してきた人ほど、「このやり方が正しい」という思いが強くなる場合があります。
部下が違う方法を提案すると、「それは違う」と否定し、自分の方法に従わせようとします。
部下の気持ちを想像するのが苦手
同じ言葉でも、受け取り方は人によって違います。
しかしクラッシャー上司は、部下の気持ちを汲むという事が苦手で「この程度で傷つく方がおかしい」と考えてしまうことがあります。
成果を出しているため問題が見えにくい
クラッシャー上司の厄介なところは、本人が仕事で結果を出している場合があることです。
上層部から、「厳しいけれど結果を出している」と評価されてしまうと、部下が苦しんでいても問題として認識されにくくなります。
クラッシャー上司への対策

ここからは、実際にクラッシャー上司と接するときの対策を紹介します。
すべての方法を実践する必要はなく、自分の上司や職場の状況を見ながら使えるものを選んでみてください。
対策① 感情的に言い返さない
強い口調で責められると、「そんな言い方しなくてもいいじゃないですか!」と言い返したくなることもあるでしょう。
しかし、お互いが感情的になると、仕事の問題ではなく「どちらが正しいか」という争いになってしまいます。
特に、自分が正しいと思っているクラッシャー上司に正面から反論すると、さらに強く言い返される場合があります。
相手の話し方が感情的でも、こちらまで同じテンションにならないことが大切です。
対策② 「きつい言い方」と「必要な指摘」を分ける
例えば、「何度言ったら分かるんだよ。本当に仕事できないな。資料の3ページ目の数字も違ってるぞ」
と言われたとします。ここには、「資料の3ページ目の数字が間違っている」という仕事上必要な情報と、「本当に仕事できないな」という余計な言葉が混ざっています。
すべてを真正面から受け止めていると、心が疲れてしまいます。
必要なのは、仕事上必要な情報だけを取り出すこと。「3ページ目の数字を確認します」と必要な部分にだけ対応する方法もあります。
対策③ すぐ否定せず、一度受け止める
上司から、「この方法で進めて」と言われたとき、「でも、そのやり方だと時間がかかります」と最初から否定すると、クラッシャー上司は、「俺の言うことを聞かないのか」と受け取ることがあります。
そこで、「分かりました」「そういう考え方ですね」と一度受け止めてから、「一点だけ確認してもよろしいでしょうか?」と自分の意見を伝えます。
受け止めることと、相手の意見に全面的に従うことは違います。会話の衝突を減らすためのワンクッションだと考えてください。
対策④ 必要以上に相手の言葉を抱え込まない
クラッシャー上司から毎日のように、
「遅い」
「できていない」
「もっと考えろ」
と言われ続けると、
「自分は仕事ができない人間なんだ」
と思ってしまうことがあります。
しかし、上司からの評価=あなた自身の価値ではありません。
必要な指摘は改善しながらも、相手の言葉をすべて自分の評価として受け取らないようにしましょう。
対策⑤ 「質問」で曖昧な指示を具体化する
これは話し方教室として、特におすすめしたい方法です。
クラッシャー上司から、
「ちゃんとやって」
「もっと早くして」
「もっと考えて仕事してよ」
と言われても、具体的に何を改善すればいいのか分かりません。
このような場合は、感情的に反論するのではなく、質問を使って具体化します。
例えば、「ちゃんとやって」と言われたら、「今回、特に改善した方がよい部分はどこでしょうか?」
「早くして」と言われたら、「何時までの完了を目安にすればよいでしょうか?」と確認します。
抽象的な叱責を、具体的な業務指示に変えるのです。
質問によって話題を、人への評価 → 仕事の具体的な話へ戻すことができます。
対策⑥ 言動を記録しておく
クラッシャー上司とのやり取りが続いている場合は、記録を残しておくことも大切です。
例えば、
- いつ
- どこで
- 誰から
- 何を言われたか
- 周囲に誰がいたか
- その後どのような影響があったか
などです。
仕事上の指示についても、「先ほどのお話について、○○という認識で進めます」とメールやチャットで確認しておけば、後から認識の違いが起きるのを防ぎやすくなります。
対策⑦ 一人で抱え込まず第三者に相談する
コミュニケーションを工夫しても、すべての上司との関係が改善するわけではありません。
何を言っても強く責められる。
人格を否定される。
出勤するだけで強い苦痛を感じる。
そのような場合は、あなた一人で何とかしようとしないでください。
上司の上司、人事、労務、社内相談窓口など、第三者への相談を検討することも必要です。
厚生労働省も、職場でのパワーハラスメントは放置すれば働く人の意欲低下につながり、深刻な影響を及ぼす場合があるとしています。
【講師が解説】クラッシャー上司への上手な返し方
ここからは、「理屈は分かったけど、実際には何と言えばいいの?」という人のために、具体例を紹介します。
「なんでこんなこともできないんだ?」と言われたとき
NG例:
「そんな言い方しなくてもいいじゃないですか!」
これでは言い争いになってしまいます。
そこで、
「改善したいので、今回特に直した方がよいところを教えていただけますか?」
と質問します。
ポイントは、人格の話ではなく具体的な行動の話に戻すことです。
「やる気あるの?」と言われたとき
「あります!」
と答えても、
「じゃあ、なんでできないんだ」
と続いてしまう可能性があります。
そこで、
「改善したいと思っています。今の仕事で、特に足りないと感じる点を教えていただけますか?」
と聞いてみます。
「やる気」という曖昧な話を、改善できる行動に変えていきます。
無理な仕事を押しつけられたとき
例えば、すでにAとBの仕事を抱えているところに、
「Cも今日中にやって」
と言われた場合です。
「無理です」
だけでは、
「やる前から無理と言うな」
と返されるかもしれません。
そこで、
「現在AとBを進めています。Cを今日中に優先する場合、AとBのどちらを後ろ倒しにするのがよいでしょうか?」
と確認します。
仕事を拒否しているわけではありません。
優先順位を上司に判断してもらう
という伝え方です。
細かく何度も指摘されたとき
「ここ直して」
「やっぱりこっちも」
「なんで最初から分からないの?」
と何度も言われる場合、
「一度整理したいので、今回修正するポイントを3点にまとめてもよろしいでしょうか?」
と確認してみましょう。
相手の指示を整理することで、やり取りを減らせる場合があります。
人前で強く叱責されたとき
その場で言い返すのが難しい場合は、
「ご指摘の内容をきちんと確認したいので、後ほど少しお時間をいただけますか?」
と場所を変える方法もあります。
ただし、相手との関係や職場環境によっては、このように言えないケースもあるでしょう。
無理に実践する必要はありません。
クラッシャー上司へのコミュニケーションで大切なのは、
「上手く言い返すこと」ではなく、自分を守りながら会話を仕事の具体的な内容へ戻すこと
です。
人事や上司の上司に相談するときの伝え方
「人事に相談してください」と言われても、「何をどう話せばいいのか分からない」という人は多いでしょう。
相談するときは、事実 → 影響 → 希望の順番で整理すると伝わりやすくなります。
①事実
まず感情ではなく、何が起きているのかを伝えます。
「○月頃から、週に2~3回ほど、他の社員がいる前で大声で叱責されることがあります」
②影響
次に、それによってどのような影響が出ているのかを伝えます。
「最近は上司に声をかけられるだけでも緊張してしまい、仕事の報告がしづらくなっています」
③希望
最後に何を希望しているのかを伝えます。
「まず一度、今後の対応について相談させていただきたいです」
すべてつなげると、
「○月頃から、週に2~3回ほど、他の社員がいる前で大声で叱責されることがあります。最近は上司に声をかけられるだけでも緊張してしまい、仕事の報告がしづらくなっています。まず一度、今後の対応について相談させていただきたいです」
となります。
「上司が最悪なんです!」だけでは、相談を受けた側も具体的な状況を把握できません。
感情を伝えてはいけないという意味ではありません。感情に加えて、具体的な事実を伝えることが重要です。
クラッシャー上司にやってはいけない4つの対応
①感情的に言い返す
相手が強い口調だからといって、こちらまで強く返すと、さらに関係が悪化することがあります。
②正論で論破しようとする
自分の考えを絶対に正しいと思っている人ほど、正面から否定されると強く反発することがあります。
目的は上司を言い負かすことではなく、自分が働きやすい状態を作ることです。
③一人で我慢し続ける
「自分がもっと頑張ればいい」とすべて抱え込まないでください。
努力だけで改善しない問題もあります。
④すべて自分のコミュニケーション能力のせいにする
話し方教室の記事だからこそ、ここは強くお伝えしたいところです。
コミュニケーションの取り方を変えることで、人間関係は改善できます。しかし、
相手からの暴言や人格否定まで「自分の話し方が悪かったから」と考える必要はありません。
コミュニケーションは一人では成立しないものです。
コミュニケーションだけでは解決できないクラッシャー上司もいる
クラッシャー上司への対策を調べている人の中には、
「自分の接し方を変えれば何とかなるのでは?」と思っている人もいるでしょう。
確かに、
- 報告のタイミングを変える
- 質問を具体的にする
- 感情的に反応しない
- 相手のタイプを理解する
といった工夫で関係が改善するケースはあります。
しかし、次のような状況では、コミュニケーションだけで解決しようとしないことも大切です。
- 人格否定が繰り返されている
- 継続的に暴言を浴びせられる
- 脅迫的な言動や暴力がある
- 仕事や日常生活に大きな影響が出ている
- 社内で相談しても状況が改善しない
厚生労働省でも、業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動によって就業環境が害される場合は、職場のパワーハラスメントに該当し得るとされています。
「上司と良いコミュニケーションを取らなければ」と無理を続けることが、必ずしも正解とは限りません。
状況によっては、人事や相談窓口への相談、配置転換などを検討することも必要です。
クラッシャー上司への対策でよくある質問

クラッシャー上司本人に自覚はありますか?
自覚がないケースがあります。
特に「部下の成長のため」「仕事なのだから厳しくして当然」と考えている場合、自分が部下を追い詰めていることに気づかないことがあります。
クラッシャー上司の特徴として、「自分は正しい」という確信と他者への共感性の乏しさが指摘されています。
クラッシャー上司に弱点はありますか?
「この言葉を言えばクラッシャー上司に勝てる」という万能な弱点はありません。
相手を負かすことを考えるより、
- 感情的な会話に入らない
- 質問によって具体化する
- 記録を残す
- 必要なら第三者を入れる
といった方法で、自分を守る方が現実的です。
クラッシャー上司に言い返しても大丈夫ですか?
必要な意見を伝えること自体が悪いわけではありません。
ただし、「あなたの言っていることは間違っています」と正面からぶつかるより、
「一点確認したいのですが」
「○○という理解でよろしいでしょうか?」
など、質問を使いながら伝えた方が衝突を減らしやすくなります。
クラッシャー上司のターゲットになりやすい人はいますか?
「こういう性格だからクラッシャー上司に狙われる」と単純に決めつけることはできません。
また、クラッシャー上司から厳しく扱われることを、部下側の性格のせいにするのも適切ではありません。
ただ、反論することが苦手な人や、相手の言葉をすべて真正面から受け止めてしまう人は、精神的な負担を抱え込みやすい場合があります。
大切なのは「自分が弱いから」と考えることではなく、必要に応じて距離を取ったり、第三者に相談したりすることです。
クラッシャー上司を変えることはできますか?
本人が問題に気づき、行動を変えようとすれば改善する可能性はあります。
しかし、部下一人の力だけで上司の考え方や性格を変えるのは簡単ではありません。
そのため、「上司を変える」より「自分の対応を選べるようになる」ことを優先した方がよいでしょう。
まとめ|クラッシャー上司を変えるより、自分を守るコミュニケーションを
クラッシャー上司には、
- 詰め立て・完璧主義タイプ
- 感情爆発・威圧タイプ
- 無茶振り・高要求タイプ
- マイクロマネジメント・過干渉タイプ
- 自己保身・責任転嫁タイプ
- 無自覚・善意押し付けタイプ
など、さまざまなタイプがあります。
相手によって有効な接し方も変わります。
ただ、どのタイプにも共通して大切なのは、
相手を言い負かすのではなく、自分を守りながら必要なことを伝えることです。
「どうしてこんなこともできないんだ」
と言われたら、感情的に反論するのではなく、
「今回、特に改善した方がよいところを教えていただけますか?」
と具体的な話に戻す。
無理な仕事を要求されたら、
「現在AとBを進めています。こちらを優先する場合、どちらを後ろ倒しにしましょうか?」
と優先順位を確認する。
こうしたコミュニケーションの工夫で、クラッシャー上司との衝突を減らせるケースがあります。
一方で、人格否定や継続的な暴言まで、一人で我慢する必要はありません。
自分自身のコミュニケーションを磨いて改善できることと、周りに助けを求めるコミュニケーションを取ることを分けて考えるのも、自分を守るための大切な対策です。
話し方教室シャンティでは、上司との会話に緊張してしまう、自分の意見がうまく言えない、職場で人間関係を築くのが苦手といったコミュニケーションのお悩みにも、一人ひとりに合わせたレッスンを行っています。
「もっと自分の意見を落ち着いて伝えられるようになりたい」
「上司を前にすると萎縮してしまうのを変えたい」
という方は、コミュニケーションの取り方を一緒に練習していきましょう。

