

この記事を読んでいるあなたは、きっと不登校の原因は母親である自分にあると悩み苦しんでいるのではないでしょうか…?
確かに、子どもにとって母親は特別な存在であり、受ける影響もとても大きいです。
しかし、子どもに大きな影響を与えられる母親が良い方向に向かって行けば、子どももその影響を受けていい方向に向かっていくはずです。
今回は、不登校になる母親の特徴と子どもに与える影響や、母親以外の不登校の原因、最後に母親であるあなたに心がけてほしい4つの事を紹介します。
この記事を読んでいるあなたは、なんとか不登校の問題を解決したいと思っているはずです。
その気持ちがあれば不登校は必ず改善できますよ。まずは心を楽にして最後まで読んでみてください。
これから子どもとどのように関わっていけばよいか方法が分かってくるはずです。
まず一番にお伝えしたいのは、不登校の原因は母親だけにあるわけでは無いということです。
不登校の問題は、子ども自身の問題、親子関係・家庭環境の問題、学校の問題と、色々な要素が絡み合って起こっています。
子ども自身の問題、家庭の問題など、様々な問題がキャパシティーオーバーになった時に、子どもの不登校として表に出てくるのです。
長年の積み重ねでストレスが貯まり、何かのきっかけで爆発するのです。
母親だけの責任ではないので、まずは自分を責めないようにしてください。
先に説明したように、母親の存在は子どもに大きな影響を与えます。
不登校の理由が母親に無く他にあったとしても、母親であるあなたが良い関わりをすることで不登校も改善していきますよ。
ここからは、不登校の原因になる母親の特徴と、それが子どもにどのような影響を与えているか紹介していきます。
自分がどのような関わりをしているか、見つめ直してみてください。
心配性な親はどうしても子どものことが心配になってしまい、過保護・過干渉になりがちな傾向があります。
過保護・過干渉な親の元で過ごす子どもは、問題解決能力不足やコミュニケーション能力不足になりがちです。
子どもがやるべきことを親が代わりにやってしまったり、いろいろ口出ししてしまうので、自分で考える機会を奪ってしまい、自分で成し遂げた経験や自信を得られずに成長します。
例えば、
など…
子どもが自分で行動しなくても済んでいってしまうので、問題解決能力やコミュニケーション能力が不足しがちな子どもに育ってしまいます。
同居している祖父母が過保護・過干渉のパターンもあります。
周りが色々サポートしてくれる小学生の低学年のうちはいいですが、高学年になり自分でコミュニケーションをとったり、自分で考える機会が増えてくると、周りについて行けず大変な思いをしがちです。
中学生や高校生になってくると、より自立を求められます。
周りは出来るのに自分だけできないと、自信を無くしてしまいます。
徐々に学校へ行くのが嫌になってくるかもしれません。
助けになればと子どものことを思って色々干渉してしまいがちですが、その子の将来のことまで考えると自分自身で行動してもらうほうが良いのです。
過保護・過干渉とは逆で、子どもにほとんど干渉しない無関心も不登校の原因になりやすいです。
過保護なタイプの母親と無関心なタイプの父親に育てられた子どもは、不登校や引きこもりになりやすいと言われています。
子どもに自由にさせている、任せているといえば聞こえは良いですが、親に構ってもらえてないと感じるなど、親から愛情を受け取った経験が無いと自己肯定感が低く育ってしまいます。
例えば、
このような関わりになってしまっていないか注意が必要です。
仕事が忙しいなど、お父さんお母さんの側の都合もあるかもしれませんが、お子さんにとってお父さんお母さんの存在はあなたしかいません。
子どもとの関わりが少ないと、家庭以外で起こっている問題に気づくタイミングも遅くなってしまい、適切な対応が出来ず、問題が大きくなってしまうかもしれません。
子どもの話を聞こうとしても、最初はなかなか話してくれないかもしれません。
しかし、あきらめないでください。
子どもは親が自分に対してどれだけ本気なのかで愛情をはかっています。
ここであきらめてしまうと、やっぱり愛されていなかったと心を閉ざしてしまいます。
根気強く関わってあげてください。愛情を伝えてあげてください。
気持ちが本物だと分かってくれたら、子供の反応も変わってきますよ。
世間体を気にする人は真面目な人が多いです。
ちゃんとした家庭、ちゃんとした夫婦、ちゃんとした親子、ちゃんとした子どもでないとダメだと考えているでしょう。
もしかしたら、同居している祖父母の影響など、周りの影響もあるかもしれませんね。
その真面目さが子どもを息苦しくさせています。
「ちゃんとしないといけない」というのは親や周りの価値観であり、子どもの価値観ではありません。
例えば、
など…
子どもの価値観を否定していると、自己肯定感が無い子どもに育ってしまいます。
不登校である自分が認められてないと感じると、生きることさえ苦しくなります。
自分や世間の価値観ではなく、子どもの価値観を認めてあげましょう。
自分の価値観が認められたと感じると、自己肯定感が育って自信が湧いてきますよ。
子どもにこのように育ってほしいという想いが強すぎる場合、子どもが疲弊してエネルギーが無くなってしまい、学校へ行けなくなることがあります。
例えば、
など…
自分はいい大学に行けなかったから子どもには東大に行ってほしい、自分はいい大学に行けたから子どもも行けるはずだ、自分はプロ野球選手になれなかったから息子にはプロ野球選手になってもらいたい、といった心理です。
親の想いと子どもの目標が一致した場合は良いのですが、親と子どもが同じ方向を向いていない場合に、親の想いに応えるだけでいっぱいいっぱいになってしまい、いずれは潰れてしまうこともあります。
子どもの人生は子ども自身のものなので、子どもの夢や目標・考えを尊重してあげてください。
子どもが朝起きれなかったり、学校へ行けなかった時に怒鳴ったりしていませんか?
他には、自分の考えと異なることを言われた場合に頭ごなしに否定するなど。
場合によっては子どもの人格まで否定することを言ってしまったりするかもしれません。
自分のことを否定される言葉を繰り返し言われると、子どもは次第に心を閉ざすようになります。
自分の気持ちを人に言えず抱え込むようになり、自分の気持ちを相手に伝えることが苦手な子どもに育ってしまいます。
相談してほしいときに相談してくれず、せっかく話を聞く機会を設けても話してくれず、そのことについて怒鳴ってしまう悪循環に陥ります。
学校へ行けない不安や焦りからつい怒鳴ってしまいがちですが、心を静めて穏やかに接してあげるようにしましょう。
何でも受け止めてくれて話したくなるような存在を目指してみてください。
ここまでは不登校の原因になる母親の特徴を紹介してきました。
先でも紹介しましたが、不登校の原因は母親だけにあるわけではありません。
ここからは、不登校の原因が母親以外にある場合を紹介していきます。
父親と母親の夫婦関係や、同居の祖父母との関係が悪い場合です。
家庭環境が悪いと、子どもは家庭で心を休めることが出来ず、学校でもエネルギーを使う場合は心を休める場所が無くなることになります。
学校に頑張らないと行けない子が家で心休めることが出来ないと、エネルギーを回復できず学校へも行けなくなります。
その場合、自分の部屋しか安全な場所がなく、結果的に引きこもりになります。
家庭環境を良くすることも不登校改善に非常に重要です。
学校でいじめられている、学校に苦手な人いるなど、学校の人間関係に問題があるパターンです。
これは原因がはっきりしているので、転校したりするなど、原因から遠ざけることで解決する場合もあります。
もしくは、子ども自身のコミュニケーション能力を鍛えることで、周りとうまく関係を築くことが出来るようになり、転校せずとも不登校が解決する場合もあります。
さきほど学校の人間関係に問題がある場合を解説しましたが、はっきりした人間関係の問題があるわけではなく、集団生活自体が苦手な場合も不登校になるケースがあります。
周りのペースに合わせることが苦手、周りと同じことをするのが苦手、人前が苦手など。
その場合、学校生活自体に意義を見いだせると学校へ行きたくなるようになります。
例えば、〇〇先生に会うために行く、理科の実験が出来るから行く、友達に会いに行くなど。
逆に、学校生活へ意義を見いだせない場合は、無理に学校へ行かなくてもいいでしょう。
義務教育は学校に行っていなくても卒業出来ますし、高校は通信制もあります。
その場合、学校へ行っていない間に何をするかが今後の人生に重要になってきます。
勉強が苦手でついて行けないと授業が苦痛になり、学校へ行きたくなくなります。
その場合、無理に学校の授業を受けさせようとせず、その子に合った学習内容やスタイルで勉強させてあげましょう。
学習障害の可能性もあるので、気になる場合は専門家に相談すると良いでしょう。
子どもの特性・体質・体調によっては不安を感じ、学校へ行けない場合があります。
例えば、過敏性腸症候群という病気があります。
これは、便秘になったり腹痛や下痢になったり、お腹にガスが溜まったりする病気です。
いつ腹痛に見舞われるか不安に感じ、授業に出席出来なくなることがあります。
また、発達障害やADHDといった生まれ持った特性で、うまく人間関係を構築出来ないといったお子さんもいます。
いずれの場合も専門家の支援を受けられたり、学校側に配慮してもらうことも出来ます。
重要なのは子どもの体質や特性を理解し、その子にあった支援をしてあげることです。
子どものエネルギーが切れてしまった場合にも学校へ行けなくなる場合があります。
上記で解説してきた不登校の原因も、お子さんが元気なうちは頑張れていましたが、頑張っているうちにエネルギーが切れて頑張れなくなってしまったのです。
原因を解決する方向性と、お子さんをリフレッシュさせエネルギーを蓄える方向性の両方の対応が必要です。
これまで不登校の原因を母親とそれ以外のパターンで解説してきました。
何回も説明してきましたが、子どもにとって母親はとても大きな影響を受ける存在です。
不登校の解決には母親の力は不可欠です。
しかし、あまり気負いすぎないでください。
ここからは、不登校のお子さんとの関わりでこころがけてほしいことを解説します。
不登校を解決させようと、つい原因をあれこれ考えて答えを見つけようとしてしまいがちです。
最初に解説しましたが、不登校の原因は1つと決まっておらず様々な要因が絡み合って起こっていることなので、原因を確定しようと思ってもなかなか難しいです。
原因を探る時間を、これからどうしていくか未来を考える時間にあててください。
まずは子ども自身の夢ややりたいことが見つかる関わり方をしてあげてください。
親子で一緒に新しいことに挑戦してみてもいいでしょう。
原因を追求するのではなく、可能性を広げるのです。
すぐには改善しないかもしれませんが、徐々にエネルギーが高まって、自発的な行動が増えてくるはずですよ。
自分の意思表示が多くなってきたら、不登校解決が近づいてきたと思っていいでしょう。
ただし、問題が明確になっている場合は解決に向けて行動してください。
例えば、
など…
子どもの不登校を解決させようとすると、つい意識が子どもばかりに向いてしまいます。
意識が子どもに向いていると、学校へ行けた・行けなかった、朝起きた・起きれなかった、出席日数、内申点など、不安はたくさん出てきます。
子どもを気にかけることも大切ですが、目の前の問題にとらわれ視野が狭くなり、その状態でお子さんと関わるとお子さんの視野も狭くなっていきます。
親の不安は子どもに伝わります。
まずは母親であるあなた自身が生活を楽しんでください。
子どもが不登校で苦しんでいるのでそんな気持ちは起きないと思うかもしれませんが、子どもは親が悩んでいる姿より楽しんでいる姿を見たいものです。
イキイキと楽しんでいる母親のエネルギーは、確実に子どもに伝わって子どものエネルギーにつながります。
不登校改善には、母親がイキイキと生活を楽しんでいる姿は必要不可欠なのです。
身近な大人として、社会人として、人生を楽しんでいる姿は、子どもにとって良い見本になり、これからの人生に希望をもてるようになります。
これまで不登校の原因を紹介してきましたが、もし該当するとしても自分を責めないようにしてください。
子育ては正解がなく、学校などで教えてくれないので、自分の経験や考えでしなければなりません。
失敗はして当然です。
しかし、あなたはお子さんをここまで大切に育ててきました。お子さんを想う心は本物だと思います。
その想いがあれば、接し方を変えてあげればきっと上手くいくはずです。
母親である自分自身がいい方向へ向かっていったら、お子さんもいい方向へ向かてっていくはずです。
自分の気持ちや困っていることを他人に吐き出すことも重要です。
他人に相談することで心が軽くなりますし、新たな視点が見えてくることもあります。
自分ひとりでかかえこまず、他人を頼ってみてください。
専門家に相談するのもおすすめです。
例えば以下のような相談先があります。
アトリエシャンティのコミュニケーション講座では、不登校の問題にも対応しています。
コミュニケーション講座によるコミュニケーション能力の向上と、担当講師によるメンタルサポートで将来の不安を払拭します。
不登校のお子さんご自身や、親御さん、両者共に通うことができます。
学校やご家庭で活かせるコミュニケーションを学ぶことで、人間関係がより良いものになります。
学校生活での人間関係が良好になったり、親子関係や夫婦関係が良くなります。
不登校の原因の1つである家庭環境の改善や、学校の人間関係の悩み、集団生活の苦手意識が改善します。
詳しくはこちらをご覧ください。
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