あがり症、緊張の原因と克服はコミュニケーションが鍵
大事なプレゼン、初対面の人との会話、面接や発表の場。手が震えたり、声が上ずったり、言いたいことが出てこなかったり……。
こうした「緊張」や「人前でうまく話せない」という悩みを抱える人は少なくありません。いわゆる「あがり症」と呼ばれる状態です。
でも、なぜ人はあがってしまうのか？その原因と、どうすれば少しずつ克服できるのか。
その鍵となるのが、実は「コミュニケーション」なのです。
目次
1. あがり症・緊張の正体とは？
まず最初に、「あがり症」の正体を知っておきましょう。
あがるというのは、「自分がどう見られているか気になりすぎる」ことで起きる緊張状態です。
「変なことを言ったらどうしよう」、「失敗したら恥ずかしい」
といった不安が、心や体に表れてしまうのです。
例えば、人前でスピーチをするとき、頭が真っ白になった経験がある人もいるでしょう。
でも実は、誰もが最初から人前で話すのが得意なわけではありません。
「自分をどう見せようか」ばかり意識すると、緊張がどんどん膨らんでしまうのです。
2. 原因は「自分中心の視点」にある
あがり症の多くは、「自分ばかり」に意識が集中している状態です。
「うまく話さなきゃ」「笑われたくない」「頭がよく見られたい」——これらの思考はすべて、自分をどう見せるかに焦点が当たっています。
しかし、人とのやり取りの本質は、「相手とつながること」です。
たとえば、仲の良い友達と普通の会話をしているとき、緊張しているでしょうか？
恐らくほとんど緊張していないはずです。
それは、「よく見せること」ではなく、「相手と気持ちをやり取りしている」から。
これがまさに、コミュニケーションの基本です。
3. 「伝える」ではなく「通じ合う」がゴール
ここで大切なのが、「話すこと＝一方通行」ではなく、「通じ合うこと＝双方向」という考え方です。
コミュニケーションとは、ただ言葉を並べることではありません。
相手の反応を見て、内容や話し方を調整しながら「共通の理解」を作ること。
つまり、話すよりも「やり取り」のほうが大事なんです。
これに気づくと、「うまく話す必要はない」「完璧じゃなくてもいい」と感じられるようになります。
それだけで、気持ちがぐっとラクになります。
4. 緊張をほぐす3つのコミュニケーションのコツ
① 相手に意識を向ける
話すときは「どう思われるか」ではなく、「相手に何を届けたいか」に意識を切り替えてみましょう。
プレゼンなら「役立つ情報を渡したい」、会話なら「気持ちを共有したい」。
この意識の変化だけでも、あがりは減っていきます。
② 呼吸を整える
緊張しているとき、人は無意識に呼吸が浅くなります。
深くゆっくりとした呼吸は、脳に酸素を送り、不安を和らげます。
話す前に3回、ゆっくり深呼吸するだけで、落ち着きを取り戻せることがあります。
③ 小さな成功体験を積む
いきなり大勢の前で話すのではなく、1対1の会話、少人数の打ち合わせなどから始めましょう。
「伝わった」「笑ってくれた」など、小さな成功を重ねることが、自信につながります。
5. コミュニケーション力は「技術」だから、磨ける
よく「私は人見知りだから……」と言う人がいます。
でも、実はコミュニケーション能力は「性格」ではなく「スキル（技術）」です。
スポーツと同じように、練習と経験で少しずつ上達するものです。失敗も大切な学びです。
大事なのは、「うまく話そうとする」よりも、「相手と分かり合おうとする」気持ちです。
6. 人前で話すときの心の持ち方
最後に、人前で話すときの「心の持ち方」も紹介します。
- 聴いている人は敵ではない：ほとんどの人は、あなたを責めたりしません。むしろ、応援しています。
- 完璧じゃなくていい：言い間違いがあっても大丈夫。むしろ、人間味があって好印象になることも。
- 笑顔とアイコンタクト：にこやかな表情と相手を見る視線は、安心感と信頼感を生みます。
これらを意識するだけで、「自分をどう見せるか」から「相手とどうつながるか」に心がシフトし、緊張がやわらいでいきます。
まとめ：あがり症は「克服」より「コミュニケーションで整える」
あがり症や緊張は、誰にでも起こる自然な反応です。
でもそれを乗り越えるカギは、「自分をうまく見せよう」とするのではなく、相手とつながろうとするコミュニケーションの姿勢にあります。
- 緊張するのは悪いことではない
- 完璧を目指すより「伝わればOK」
- 相手と気持ちを通わせる意識が、自信につながる
この視点を持つだけで、話すことへの苦手意識が少しずつ和らいでいくはずです。自分らしい言葉で、少しずつ「伝わる」体験を重ねていきましょう。
～体験レッスンキャンペーン価格～
9,000円(税別)
4,500円(税別)
この記事が気に入ったら
フォローしてね！