
人と話す時、緊張してしまう人の特徴と緊張を和らげる方法

人と話すと緊張してしまう。
リラックスして話すことができない。
そんな悩みを抱えていませんか?
人との会話に緊張してしまうと、人付き合いも億劫になり、私生活で色々と困ることがあると思います。
この記事では、人と話す時緊張してしまうという人へ、その特徴を見ながら緊張を和らげるための方法をご紹介していきます。
悩みの解消に役立つ内容となれば幸いです。
緊張してしまう人の8つの特徴

先ずは「人と話す時緊張してしまう」といった人の特徴を8つ紹介します。
その特徴から緊張してしまう原因を探っていきましょう。
1.警戒心が強く心を開けない
人と話す時緊張してしまう人の特徴のひとつに、人に対して警戒心が強いことがあげられます。
警戒心が強いことの理由に自分の世界を好むという特徴があります。
人に干渉されることをきらったり、傷つけられるのではないか不安を感じると、相手に心を開くことができないので、自分のことはあまり話さないようにしたり、詮索されたくないように表面的な会話しかしないようにしたりと、人と会話するときは常に気持ちが緊張状態になってしまいます。
人に対して不信感を感じていると、警戒心が働き、リラックスして話すことができません。
性格的なこともありますが、人に騙された、傷つけられたという過去の経験が関係することもあります。
2.自分に自信がない
自分に自信がない、という人は多いと思います。
例えば人との会話においても、
「こんなこと話題にしてシラケたらどうしよう」
「変に思われないかな」
「自分の意見なんて大したことない」
など、自分の発言に自信が持てないため、色々と考え過ぎてしまいます。
そのため人と話す時は相手の反応が気になり、緊張した状態で話すことになってしまいます。
自分に自信が持てない要因は、相手の方が優れている、それと比べると自分は劣っているというように、何かと相手と比べ、自分を下げてみてしまいます。
相手の長所を見ることは良いことですが、”それに比べて自分なんて”と考えてしまう癖がついていると、人と話す時、いつも緊張している状態になってしまいます。
3.会話慣れしてない
誰でも慣れていないことをやろうとすると、気を張ったり、力が入ったり、始めは緊張感を抱くと思います。
例えば新しい習い事を始める時、慣れていない場所、初めて会う人たち、どんなことをするのかというドキドキ感で緊張すると思います。
しかし次第に慣れてくると緊張も和らぎ、習い事を楽しめる余裕が出てくるでしょう。
人との会話においても同じことが言えます。
普段コミュニケーションに苦手意識があり、人との会話を避けがちになっていると、人と話す時に緊張感を抱いてしまいます。
その緊張感が嫌でますます人との会話を避けてしまうと、いつまでも緊張感はなくなりません。
仕事やプライベートで、人と話す機会が少ないといった人も会話することが億劫になり、いざ話す時に緊張しやすくなってしまいます。
4.過去に失敗した経験がある
警戒心を持ってしまう人の項目でも触れましたが、過去に人との会話で嫌な思いをした、失敗したなど苦い経験があると、また同じことを繰り返さないかという緊張感を抱いてしまいます。
「何気ない一言で怒らせてしまった」
「自分が会話に入ったことで会話を止めてしまった」など、
一度そういった失敗を経験してしまうと、人との関わりが慎重になっていきます。
言葉を選んだり、話すことに躊躇したりと神経を使うようになると、会話も楽しむことより嫌な思いをしないように気を張ってしまいます。
そのため人と話す時はいつも緊張した状態になってしまいます。
過去の経験は過去のこととして気持ちが割り切れないと解消されていかないでしょう。

5.あがり症
あがり症の症状としては主に次のようなことがあげられます。
- 心臓の鼓動が激しくなる
- 汗をかく
- 体が震える、またはこわばる
- 声が震える、または出なくなる
こうした状態が出やすくなる要因としては、
- 失敗したらどうしよう
- 恥をかきたくない
- かっこよく見せたい
というように自意識が強いことがあげられます。
いい加減にできないという責任感の強さの現れでもありますが、過剰に意識が向いてしまうと緊張の度合いも高くなり、あがり症の症状が出てしまいます。
そんなあがり症の症状を見られるのが嫌で余計に緊張してしまうことがあります。
6.周りの評価が気になる
周りが自分に対してどんな評価をしているのか、会話の内容によって、自分という人柄が判断されてしまうと感じることで緊張しやすくなってしまいます。
評価を気にする人の心境としては、
「よく見られたい」
「嫌われたくない」
「いい人でいたい」
というように自分の評価を下げたくない、誰からも好かれたいという思いが強いと言えます。
また人よりも優れていたいというプライドが高い人も、周りの評価を気にしてしまいます。
周りの評価を気にすることで、相手の機嫌をいつもうかがっていたり、空気ばかりを気にするなど自分の評価ばかりを気にしてしまうことで気を張る、つまり緊張した状態になってしまうと言えるでしょう。
7.話を広げられない
話を振られても話を返せられない。
「うん、そうですね」で会話を終わらせてしまう。
そんな経験はありませんか?
上手く話を広げられないことで、話を振られたらどうしようというプレッシャーを感じてしまいます。
話を広げられない人の特徴として、自己開示ができない、つまり自分の感情を上手く表現することや自分の話しができないことがあげられます。
そのため話を聞く一方になってしまい、相手が話すことがなくなると沈黙が続き、気まずさを感じてしまいます。
またコメント力がないために、相手の話に対してただのオウム返しばかりになったり、一言でしか返せない、などコミュニケーション能力に不安を感じることで、人との会話に緊張を抱くようになってしまいます。
話を広げられないことで相手に対して退屈にさせていないかという申し訳ないと思うことも緊張する要因になります。
8.ネガティブ思考
物事をネガティブに捉える人の特徴には次のようなことがあげられます。
- 悪い想像をする
- 深刻に考えすぎる
- 自問自答を繰り返す
- 人の言葉をネガティブに取る癖がある
- 過去の失敗や将来の心配についてクヨクヨ悩んでしまう
特徴を見てみると、ネガティブ思考の人は自分の行動を制限してしまうと言えます。
自分の意見なんて誰も聞いていないなど悪いイメージを持てば躊躇します。
深刻に考えすぎたり、こんなこと言っていいかな。言わない方がいいかな、など自問自答を繰り返していると何も言えなくなります。
人の言葉をネガティブに捉えれば、それ以上関わりを持ちたくなくなってしまいます。
そうした捉え方をしてしまうことで会話、もっと言うと人との関わり自体が慎重になり、人といるだけで緊張してしまうようになってしまいます。
緊張を和らげる4つの方法

人と話す時緊張してしまう人の主な8つの特徴を紹介しました。
自身に当てはまることはありますか?
ここからは上記の特徴に対し、人と話す時の緊張を和らげるための方法を4つご紹介します。
緊張が和らぐことで、会話することへの負担も軽くなり、人付き合いも楽になることでしょう。
1,他人への警戒心を解く
他人への警戒心を解くためには、自分の心にある他人への「不安」や「懐疑心」を取り払う必要があります。
そのために人に対して信頼する力を高めていく必要があります。
人を信頼する方法として、人に対してポジティブな気持ちを向けることが効果的だと言われています。
好意的な気持ちで相手に関わることで相手を受け入れられるようになっていきます。
その練習方法としてあいさつや声掛けを、好意的な気持ちを意識して言葉をかけると良いでしょう。
「おはよう」、「いってらっしゃい」、「おつかれさま」といったあいさつから、
「ありがとう」、「嬉しいです」、「いつも助かってます」など感謝の言葉を相手を意識して伝えるようにします。
気恥ずかしくてなかなか声に出せない場合は、先ずは心の中で伝える練習をしてみましょう。
相手に好意的なあいさつや感謝の気持ちを持つことで、他人への不安や疑いの気持ちも減り、警戒心が解けていくでしょう。
2.気持ちをリラックスさせる
人といる時の緊張状態を和らげる方法の一つは、気持ちをリラックスさせることです。
気持ちをリラックスさせるために先ずは呼吸を整えていきましょう。
緊張している状態だと呼吸が浅くなり呼吸する回数も多くなったり、落ち着かなくなり、余計に緊張してしまいます。
緊張しているなと感じたら、深呼吸をして心を落ち着かせましょう。
腹式呼吸を意識すると良いでしょう。
鼻から息を吸いお腹を膨らませるようにして、息を吐くときはお腹の空気を押し出すように口からゆっくりと息を吐きます。
また緊張しやすい人は無意識に体に力が入っています。
そのため体の緊張をほぐすことで、気持ちもリラックスさせることができます。
方法としては
①両肩に力を込めてギューッと上げます。
②肩の筋肉にできるだけ力を込め、首をすぼめて両肩を上げた姿勢を15秒間キープします。
③一気に力を抜いて、ストンと両肩を下ろします。
体の緊張がほぐれ、気持ちもリラックスできると思います。
緊張を感じたら行ってみてください。
3.人との会話に慣れる
会話に慣れていないことで緊張をしてしまう場合、会話する機会を増やし慣れていくしかありません。
まずは積極的に話す場をつくることを意識しましょう。
そうして場数を増やしていくことで慣れていきましょう。
場を増やしていくためには、話しかけられるのを待つのではなく、自分から話題を振っていくことが大切です。
ハードルが高いなと感じるかもしれませんが、初めは無理に会話を続けようとはせず、一言、二言でも大丈夫なので、慣れていないうちは気軽に話しかけることから始めていくのがポイントです。
自分が何か話さなくてはと考えると緊張の元になってしまうので、色々質問して相手に話してもらうようにします。
予め話題や聞きたい事を考えておくのもいいでしょう。
相手が話してくれたことに対しては、ただ聞いているだけではく、しっかりリアクションを返しましょう。
「へえー」「すごいですね」「それはおもしろいですね」など反応することで相手もこちらを好意的に捉えてくれるので、とても話しやすい関係が作れます。
次に話かける時は緊張も和らいだ状態で、会話ができるでしょう。
4.相手の顔を見て話す
最後はしっかり相手の顔を見て話すようにすることです。
緊張したり、苦手意識があると相手の方を見ずに話したりしてしまいます。
お互いに親近感が湧きにくく、他人行儀のままの会話になってしまいます。それだとなかなか緊張は和らいでいきません。
相手の顔を見て話すことのメリットは次のようなことがあげられます。
- 相手に対して興味や好意があることを伝えられる。
- 相手が話をしている時に目を合わせると、しっかり聞いているという印象を持たれやすい。
- 相手も話しやすくなり、お互いにスムーズな会話ができる効果がある。
- 相手の表情を見ることで、微妙な表情や声のニュアンスをくみ取りやすいというメリットもある。
相手の顔をみることで、見ずに会話することよりもお互いの距離感も縮まりそうですね。
また顔を見ることで、色々な情報が汲み取りやすくなるので相手のことをよく知れるようになります。
そうすることで会話での失敗が減ったり、不安が無くなることで緊張も和らいでいきます。
まとめ

人と会話をする時緊張してしまう人の特徴と緊張を和らげる方法をご紹介してきました。
現代において(昔もそうですが)人と一切コミュニケーションを取らず生活していくことは難しいことでしょう。
人間関係に苦手意識や避けたい気持ちはあっても、付き合わざるを得ない。
本音のところでは円滑なコミュニケーション、人付き合いを望んでいる方は多いと思います。
この記事を読んでいるあなたも、会話をする上での緊張を無くし、気軽に人とコミュニケーションをとりたいと思っているでしょう。
悩みの解消には行動することが不可欠です。いくら解消法を知識として学んでも実行しなければ何も変わりません。
また実行したことで得られる経験はその人に取って何よりも学びになるはずです。
体験したことでしか分からないことがあるからです。
その体験を活かし、悩みの解消につなげていくことが大切です。
色々試して自分に合った方法で克服しよう
まずは自分にあったやり方を色々試して探してみましょう。
初めは勇気がいることです。そこを乗り越え行動に移した人だけが、克服できるでしょう。
一人では難しいと思っている方は、プロの力を借りるのもひとつの方法です。
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